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雀の手帳
インターネットで読む文章が悪いと言っているのではないけれど、時々幸田文さんの文章をよんで ほっとしたくなる。
京都育ちの私には、ちょっと違った言葉の背景や生活文化で、私も25年東京やその近くで暮らしやっと 昭和の東京言葉で書かれた雰囲気と言うものが多少なりとも分かってくるようになってきた。
雀の手帖 (新潮文庫) は、 天皇陛下と美智子妃殿下のご成婚前後の100日(たまたまその時期に書かれただけなのだけれど)民間から初めて皇室に嫁がれる美智子様のことを思いやりながら、それはとても喜ばしく心からみんながおめでとうと言いたくなるような、爽やかな出来事として書かれている。
また永井荷風のお葬式のことも書かれていたので、そういえば最近地下鉄の駅に置いてあるフリーペーパーで、「永井荷風没後50年」などの見出しが印象に残りこの本が50年も前に書かれたのだと 初めて気が付いた。けれど古さは感じない。
バッグの中に入れておいて、時々2日分とか3日分(日記風なので)読む。
いつも手元に持っていたい1冊
50年 長いようでとても短い。
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2009/04/12 (Sun.) Trackback() Comment(0) 見聞読
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