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チョ・グクにみる男は3ミリ
「シティーホール」はとても面白く楽しくて、繊細と深刻を行ったりきたりする展開に毎回息をするのも忘れて夢中になっている。主人公チョ・グクの3ミリのヒゲであと3日ぐらい即死中。
韓国ドラマに良くある 確執 執着 病気 記憶喪失 どうにも治まりつかなくて3年後時間が解決しました。。。というような展開が一切ないのも良い。その上、心も言葉も直球。 ストンストンと受け止める事が出来て胸にすんなり落ち着く所がまたすごい。
韓国ドラマの多くは、「これでもか!!」と次から次へとイケメンを出してくる。若くて鍛えられた筋肉は男らしさの誇張かも知れないけれどその役を越えて俳優の野心が見え隠れし、ちょっとつらい部分もあるのだが、「シティホール」は久々の大人のドラマです。
「冬ソナ」が、おばさま方のブームとなり 韓国へ冬ソナ求めて渡たる人が増えた。日本が国のビジョンもなしにチマチマと地方の空港を作っている間に、人々は日本の地方空港からハブ空港仁川へすっかり道筋を付けてしまった。
仁川空港を舞台にした「エアシティ」では「冬ソナ」のご存知チェ・ジウを隅から隅までかっこよく走らせ テーマソングは東方神起が歌った。
その上その上、ロッテ免税店のあのCM カン・ジファン パク・ヨンハ ピ
チソン ビックバン 歌の上手な美男をそろえて ソフトな笑顔で「さあいらっしゃい 待ってますよ。」と誘う。
スター達のファンミーティングも頻繁だ。韓国でも催されているし、日本でも次から次。1万円前後の入場料で2000人~2500人入れるホールで何処も大行列を作る大盛況である。
CD DVD グッズなどが販売され 一緒に写真を撮ると写真代も・・・
いったいいくら稼いで帰るのかと 下世話な私は思わず知らず計算してしまいます。
韓国ドラマでは憧れの自動車もまだ健在です。
「ありがとうございます」のラストで、チャン・ヒョクがトラックに家財道具を載せ引越ししていくコン・ヒョジンを追いかける大事なシーン。思わずおおっーと声を出してしまうほどの加速の良い車はニッサンFX50(北米仕様)。「シティホール」の主人公チョ・グクもまた役柄の人物像を表す惚れ惚れするような男前の車(後でこの車は何か次男に聞いてみよう)を切れのよい運転で登場しています。
きっとあんなふうに高級車を手に入れたくて頑張る人も多いはず。比べて日本のドラマで目を引くのは、時々出てくるトヨタ2000GTくらい。車を使わせてもらうに当たり制約が多いと見えて爽快に走るシーンもなし。もはやお爺さんの車です。
部品を寄せ集め、外の体裁だけ整えた今のトヨタ車は、車好きからは、あれは車じゃなくて家電だとそしられ見放されてしまった。加えて大量のリコール。じわじわ追い上げた現代自動車に取って代わられる日も近い。。。かも(トヨタ頑張れ)。
韓国では脚本を書く人たちに国家予算をつけて応援しているとどこかで読んだ記憶がある。どういう形の予算かは分からないけれどドラマもまた国益をもたらすものの一つ。
「シティホール」は仁州市という小さな田舎町の最下級の10級公務員であるシン・ミレと 未来の大統領チョ・グクのお話し。
市に他国の汚染物質を輸入し一儲けしようとする大企業と中央の政治家の企みで、汚染物質を引き受けさせるためにミレを思い通りに操れる市長にしようとチョ・グクが送り込まれる。ミレは計画通り市長になったけれど ミレは以外にも芯が強く正し理念の持ち主で妨害にあいながらも強い市長に成長し環境汚染から市民を守りぬくという物語。
いろいろな困難は有るけれど 時には大きな力に押し潰されてしまいそうな大変なこともあるけれど まっとうに生きていれば悪いことばかりじゃないさ。物語が終わって大喝采の後にそんな希望が沸いてきて視聴者に勇気を与えるドラマです。景気が悪くて閉塞した社会には必要なメッセージでしょう。
主人公チャ・グク(祖国) シン・ミレ(未来)
主人公の名前を漢字にしてみればちょっとショックです。景気の上がり下がりの激しい韓国ですが、じわりしかし確実に国力を上げているのをドラマを見ながらも感じ取れてしまう。
日本の国の未来はどうなのでしょうか?
小さくて内向きばかり、服の着方や態度が気に入らないと国会議員までも加わって非難し出る釘を叩いてしまう。オリンピック帰りの国母選手に象徴されるように、かなり悲しくはないか。
それぞれのシーンで登場人物の心情を良くあらわしている音楽も素敵です。
2010/02/23 (Tue.) Trackback() Comment(0) 韓国ドラマ
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